70年代のロックには、今聴いてもかっこいいベースラインがたくさんあります。
力強いロックのリズムを支えるベース、ギターと絡み合うフレーズ、曲の印象を決める印象的な低音。ベースに注目して聴くと、普段とは違った音楽の楽しみ方が見えてきます。
今回は、70年代ロックの名曲から、ベースがかっこいいおすすめ曲を7曲紹介します。ベース初心者にも分かりやすいように、各曲の聴きどころや、ベースを弾くときに参考にしたいポイントも解説します。
70年代ロックのベースがかっこいい理由
70年代のロックは、ギターの印象的なリフやボーカルの存在感だけでなく、ベースとドラムが作るグルーヴも魅力です。
ベースは単に低い音を出す楽器ではありません。曲のリズムを支えたり、ギターとは違う動きでメロディーに厚みを加えたり、印象的なフレーズで聴く人の耳を引きつけたりします。
特に70年代のロックを聴くと、次のようなベースの面白さを発見できます。
- ドラムと一体になって曲を力強く前へ進める
- ギターのリフと重なってバンド全体の迫力を作る
- 曲の途中で動きのあるフレーズを入れて変化をつける
- シンプルなフレーズでも、リズムや音の長さでかっこよく聴かせる
ギターやボーカルを中心に聴いていた人も、ベースの音を意識するだけで、知っている曲の印象が変わるかもしれません。
70年代ロックのベースがかっこいい名曲7選
1. Deep Purple「Smoke on the Water」
イギリスのハードロックバンド、Deep Purpleの代表曲です。1972年に発表されたアルバム『Machine Head』に収録されています。
ベースを担当しているのは、ロジャー・グローヴァーです。
この曲といえばギターの有名なリフを思い浮かべる人が多いと思いますが、ベースにも注目してみましょう。ギターのリフを土台に、ドラムと一緒に曲の力強さを支えています。
ベース初心者にとっては、ギターとベースがどのように重なってバンドサウンドを作っているのかを聴くのにおすすめの曲です。
ベースの聴きどころ:ギターのリフとベースの音が重なる部分、ドラムとリズムを合わせる部分。
練習の参考:まずは原曲を聴きながら、ベースがドラムのリズムとどのように合っているかを意識してみましょう。
2. Deep Purple「Highway Star」
「Highway Star」は、疾走感のある演奏が魅力のハードロックナンバーです。1972年のアルバム『Machine Head』に収録されています。
ベースのロジャー・グローヴァーは、ギターやキーボードが激しく動く中で、バンド全体の勢いを支えています。
速い曲では、ベースの音を一つひとつ追うのが難しく感じるかもしれません。しかし、最初からすべての音を聴き取ろうとする必要はありません。
まずはドラムのビートに合わせてベースの動きを感じ、慣れてきたらフレーズの変化にも注目してみましょう。
ベースの聴きどころ:速いテンポの中でリズムを支え、ギターやキーボードと一緒に盛り上がりを作るところ。
練習の参考:速さだけを目標にせず、一定のテンポでリズムを崩さずに弾くことを意識しましょう。
3. Pink Floyd「Money」
Pink Floydの「Money」は、1973年に発表されたアルバム『The Dark Side of the Moon』に収録されている楽曲です。
ベースを担当しているのは、ロジャー・ウォーターズです。
この曲の大きな特徴は、冒頭から登場する印象的なベースリフです。一般的な4拍子のロックとは違ったリズムの感覚があり、独特のグルーヴを生み出しています。
ベースが曲の土台を作るだけでなく、楽曲そのものの個性を決める重要な役割を果たしていることが分かる一曲です。
ベースの聴きどころ:冒頭のベースリフと、繰り返されるフレーズが作る独特のリズム。
練習の参考:音を追いかけるだけでなく、フレーズのまとまりやリズムの周期を感じながら聴いてみましょう。
4. Aerosmith「Sweet Emotion」
Aerosmithの「Sweet Emotion」は、1975年に発表されたアルバム『Toys in the Attic』に収録されています。
ベースを担当しているのはトム・ハミルトンです。
この曲は、冒頭の印象的な低音とリズムが大きな魅力です。ベースのフレーズが曲の雰囲気を作り、ギターやボーカルが加わることで、独特のロックサウンドが生まれています。
ベースという楽器は、目立つフレーズをたくさん弾かなくても、音の選び方やリズムによって曲の印象を大きく変えられます。この曲は、その面白さを感じるのにぴったりです。
ベースの聴きどころ:冒頭の低音の印象と、繰り返されるフレーズが作るグルーヴ。
練習の参考:音の長さや休符にも注目してみましょう。音を鳴らすタイミングだけでなく、音を止めるタイミングもベースのかっこよさにつながります。
5. Fleetwood Mac「The Chain」
Fleetwood Macの「The Chain」は、1977年に発表されたアルバム『Rumours』に収録されています。
ベースを担当しているのはジョン・マクヴィーです。
この曲は、落ち着いた雰囲気から後半に向かって緊張感が高まっていく展開が魅力です。特に後半のベースフレーズは印象的で、曲の盛り上がりを支える重要な役割を担っています。
ベースは曲の最初から最後まで同じように弾けばよいわけではありません。曲の展開に合わせて、どこで存在感を出すのかを考えることも大切です。
ベースの聴きどころ:後半に登場する印象的なベースラインと、そこへ向かって高まっていく曲の展開。
練習の参考:曲全体を聴きながら、ベースが前に出る場面と、ほかの楽器を支える場面の違いを探してみましょう。
6. Rush「Working Man」
カナダのロックバンド、Rushの「Working Man」は、1974年に発表されたデビューアルバムに収録されています。
ベースを担当しているのは、ボーカルも務めるゲディー・リーです。
この曲では、ベースがギターやドラムと一体になって、重厚なロックサウンドを作り出しています。演奏全体の力強さに加えて、ベースの動きや存在感にも注目したい一曲です。
ベースを弾くときには、単に音を外さないだけでなく、バンド全体のリズムをどう支えるかが重要になります。この曲を聴くと、ベースが演奏の土台として活躍していることを感じられます。
ベースの聴きどころ:ギターとドラムの間で作られる重厚なグルーヴと、ベースの存在感。
練習の参考:ドラムのキックとベースの音が合うタイミングを意識し、リズムを安定させる練習につなげましょう。
7. Led Zeppelin「Black Dog」
Led Zeppelinの「Black Dog」は、1971年に発表されたアルバム『Led Zeppelin IV』に収録されています。
ベースを担当しているのはジョン・ポール・ジョーンズです。
この曲は、ギターの印象的なリフやボーカルの力強さが目立ちますが、ベースにも注目して聴くと、リズムの取り方やフレーズの絡み方が面白いことに気づきます。
ギターとベースが常に同じ動きをするわけではなく、それぞれのパートが組み合わさることで、独特のうねりが生まれています。
ベースの聴きどころ:ギターやドラムとの掛け合い、フレーズの切り替わり、リズムの緊張感。
練習の参考:最初はベースだけを追おうとせず、ギターとドラムも含めて聴き、各パートのタイミングを感じてみましょう。
ベース初心者はどの曲から聴くといい?
今回紹介した7曲は、どれも70年代ロックの魅力を感じられる楽曲ですが、ベース初心者が聴くときは、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
| 目的 | おすすめの曲 | 注目するポイント |
|---|---|---|
| バンドの基本を知りたい | Smoke on the Water | ギターとベース、ドラムの重なり |
| リズム感を身につけたい | Highway Star | 速いテンポでもリズムを保つこと |
| ベースリフを楽しみたい | Money | 印象的なフレーズとリズムの周期 |
| 音の長さを意識したい | Sweet Emotion | 休符や音を止めるタイミング |
| 曲の展開を感じたい | The Chain | 後半の盛り上がりとベースの役割 |
いきなり難しいフレーズをコピーしなくても大丈夫です。まずは好きな曲を何度か聴き、ベースがどんな役割を果たしているのかを感じることから始めてみましょう。
70年代ロックを聴くとベースの練習にも役立つ
ベースを上達させるには、実際に楽器を弾く練習だけでなく、いろいろな音楽を聴くことも大切です。
70年代のロックには、シンプルなフレーズで曲を支えるベースもあれば、印象的なリフやリズムで存在感を発揮するベースもあります。
こうした曲を聴くと、次のようなことを学ぶきっかけになります。
- ドラムとベースでリズムを作る感覚
- ルート音を中心に曲を支える役割
- ギターとベースのフレーズの違い
- 音の長さや休符によるグルーヴの変化
- 曲の盛り上がりに合わせたベースの役割
気に入った曲が見つかったら、まずは原曲を聴き込み、ベースの音が聞こえやすい部分から意識してみてください。
慣れてきたら、実際にベースを手に取って、弾けそうなフレーズから挑戦してみるのもおすすめです。
ベースの基本から練習したい方は、こちらの無料講座も参考にしてください。
まとめ|70年代ロックをベース目線で楽しもう
70年代ロックには、今聴いても色あせない名曲と、個性豊かなベースラインがたくさんあります。
今回紹介した曲をまとめると、次の7曲です。
- Deep Purple「Smoke on the Water」
- Deep Purple「Highway Star」
- Pink Floyd「Money」
- Aerosmith「Sweet Emotion」
- Fleetwood Mac「The Chain」
- Rush「Working Man」
- Led Zeppelin「Black Dog」
ギターやボーカルだけでなく、ベースの音にも耳を傾けてみると、曲の印象やバンドの聴き方が変わるかもしれません。
ベースを弾いている方も、これから始めたい方も、ぜひお気に入りの一曲を見つけて、70年代ロックならではのグルーヴを楽しんでみてください。