みなさんは、普段ギターやベースなどの楽器を練習するときに何を使って練習していますか?
中には何も使わずに練習する人もいるかもしれませんが音楽を流しながら演奏したりメトロノームやリズムマシンなどを使って練習するという人もいると思います。
リズム感を鍛えるためには、日頃から正確なリズムを聴きそれにリズムに合わせて正確に弾く練習が必要なのは言うまでもないですよね。
正確なリズムを聴かずにただやみくもに練習をしていてもリズム感を付けることはできないと思います。
僕の場合は、普段メトロノームだけでなくリズムマシンや音楽ソフトなどを使って楽器を練習をしたりリズムを聴きながら練習をしています。
主な割合としては、メトロノームが3割、リズムマシンが1割、音楽ソフトが6割くらいですかね。
ほぼ音楽ソフトで練習することが多いですね。
メトロノームもリズムを鍛えるためにとても良い練習になりますが今回はバンドで練習したりするときと同じようにドラムや他のパートも聴きながら練習できる音楽ソフトを紹介したいと思います。
自動伴奏が簡単に作れて日頃の練習にも使える「band-in-a-box(バンド・イン・ア・ボックス)」という音楽ソフトを紹介します。
このソフトの一番の特徴としては、わずか3ステップで自動演奏が作れて再生ボタンを押せば実際にバンドで練習しているときのようなドラムパートを聴きながら練習できる点だと思います。
音楽理論がなくても初心者でも簡単に自動伴奏が作れるのがありがたいです。
コード進行が簡単に作られるので余計なことに時間を使わずに練習だけに集中したい人には、特におすすめだと思います。
入力方法も簡単なので覚えてしまえばスラスラ打ち込めるようになります。
目次
band-in-a-box(Mac版)
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band-in-a-box(Windows版)
リンク
誰でもわずか3ステップで自動伴奏が作れる
それでは、さっそく3ステップで自動演奏を作ってみたいと思います。ステップ1 band-in-a-boxを起動してコードを入力する
band-in-a-boxを起動したらコード進行を入力していきます。 1小節ずつ左に数字がありますのでこれで小節数が分かります。例えば「1」だったら1小節目で「2」だったら2小節目と言った形です。 簡単なコード進行として「Am7」-「Dm7」-「G7」-「Am7」のパターンを作ってみたいと思います。 入力方法は、次のようになります。コードの入力方法について
- Am7(Aマイナーセブン):「a」+ 「m」+「7」
- Dm7(Dマイナーセブン) :「d」+ 「m」+「7」
- G7(Gセブン) :「g」+「7」
- CM7(Cメジャーセブン) :「c」+ 「m」+ 「a」 +「j」 +「7」
ステップ2 テンポ、小節数、コーラス(繰り返し回数)を設定
次は、テンポ、小節数、コーラスを設定します。 テンポは自分の好きな速さを設定します。今回は、テンポ「120」にしました。 「開始」と「終了」を設定できるので小節数は、4小節でコーラス(繰り返し回数)は、「3回」にしました。 1小節目から始まり4小節目までを3回繰り返すということになります。ステップ3 リズム、ジャンルを選択する
次はリズムパターンを選択します。 現行ソングの横にある「スタイル」をクリックして「スタイルピックウィンドウ」を選択します。 すると スタイルピックウィンドウが開きます。 「スタイルピックウィンドウ」の中から自分の好きなスタイルを選びます。 左にブルースやジャズなのでカテゴリが分かれているのでこの中から好きなジャンルを押します。 すると真ん中のリストに選択したカテゴリのパターンがリストで出てきます。 ダブルクリックすると選んだパターンのサンプルを聴くことができます。 選んだら下にある「OK」ボタンを押します。 これであとは、再生ボタンを押せば作成したコード進行で自動伴奏が流れてきます。 今回は、ジャズのスタイルを選びました。 作ってみたコード進行でリズムパターンを変えて3パターンほど作成しましたので試しに聴いてみてください。作成したパターン1 ボサノバ系
作成したパターン2 ブルース系
作成したパターン3 ハードロック、ヘビメタ、メタル系
どうでしょうか? band-in-a-boxの良さを分かっていただけましたか?(笑) band-in-a-boxを起動してからコードを入力する、そしてテンポなどを設定してあとはスタイルを選ぶだけです。 わずか数分でできてしまいました!? これだけでも練習には十分すぎるほどですね。 これなら専門的な知識がないDTM初心者だったとしても簡単に打ち込むことができるので楽だと思います。難しい知識は一切いらないですね。キーボードさえ打てれば誰でもできます(笑)band-in-a-boxの凄いところ
- band-in-a-boxを起動してから3ステップで簡単に自動伴奏が作れる
- キーボードでコードを打ち込むだけなので理論的なことが分からなくても作れてしまう
- DTMの知識がなくても伴奏が作れる
僕自身がband-in-a-boxを使うきっかけ
僕自身がband-in-a-boxを使うきっかけとしては、プロのベーシストに勧められたからです。 今から10年くらい前のことです。 プロの方にたまたまband-in-a-boxを使っているところを見させてもらう機会がありました。 わずか数分の出来事でした!! 最初に拝見させてもらったときは、パソコンのキーボードを使ってコードをスラスラ打ち込んで再生ボタンを押すだけでリアルな自動演奏が流れてきてすげーと感動したのを今でも覚えています(笑) なんなんだこれは!と思いましたね。 それまでメトロノームを使ったアナログなリズム練習しかしてこなかった自分にとって衝撃が走った瞬間でした。 ほかにも練習と言ったらアンプにつないでベースを弾いたりCDを流して練習するくらいだったので新しい世界を見た感じがしました。 band-in-a-boxは、特別な知識が無くてもコードを打ち込むだけで自動伴奏が作れてしまうソフトなのだと後から知りました。 コード進行をパソコンのキーボードを使って打ち込むだけなので音楽理論がなくても知識がなくても操作が分からなくてもできるなと思いました。 いろいろなリズムパターンの自動演奏を流しながら楽器を弾くのは楽しいですしモチベーションも上がりますね。 それ以来、このband-in-a-boxをずっと使い続けています。band-in-a-boxのいろいろな機能
1曲まるごとコード進行を打ち込めば練習が楽しくなる
長い曲でもまるごとコード進行を入力すれば練習にも使えますしリズムパターンを変えれば同じコード進行で違うジャンルのパターンも練習できます。 コードを打ち込んでいくと端に青いボタンがつくと思います。 端にある青や緑のボタンをクリックするとAメロ、Bメロなどのパターンを設定することができます。 ジャズの名曲でもある「枯葉」を打ち込んでみました。ベース、ピアノ、ドラム、ギターなどの各パートの音をミュートしたりボリュームも調整ができる
たとえばベースの音をミュートしたいときは、「M」のボタンを押すことでベースを消すことができます。 自分がベースを弾くのでベース音を鳴らさないようにしたい場合などに便利ですね。 その他にもボリュームを下げたり上げたり「リバーブ」をかけたりすることもできます。作成した自動伴奏をオーディオファイルとして保存することができる
先程、ジャズの名曲「枯葉」のコード進行を入力しましたがそれをオーディオファイルとして保存してみます。 メニューから「ファイル」押すとプルダウンが出てくるので「ソングをオーディオファイルとして保存 形式選択」を押します。 するとMP3やWAVなどのどのファイル形式にするのかを選択します。 これで音楽ファイルが作成されオーディオ機器に入れたりして自由に聴くことができるようになります。 それでは、作った「枯葉」を聴いてみましょう。好きな曲のコード進行を調べられる
band-in-a-boxの便利な機能として好きな曲のオーディオファイルを開くことでコード進行を調べることができます。 上のメニューから「オーディオコードウィザード - オーディオファイルを開いてコードを検出」をクリックします。 あとは、好きな曲のオーディオファイルを読み込めばコードを検出してくれます。 便利な機能だと思います。 ちなみにLENA PARKの「You Raise Me Up 」のコード進行を調べてみました。 完璧とまでいかなくてもある程度コードを検出してくれるので助かりますね。メロディを作ることができる
ただコードを入力して自動伴奏してくれるだけでなく自分でメロディを作ることもできます。 メニューのノーテーションを選択して「ノーテーションモードの切り替え」を押します。 楽譜編集モードに切り替わるので自分でメロディを入力することができます。 またメロディからコードを付けることもできます。その他の機能
- Aメロ、Bメロ などの設定ができる
- 「ミキサー」を使えば音をミュートしたり音量を調整することができる
- 作成したソングをオーディオファイルで保存することができる
- 好きな曲のオーディオファイルからコード進行を検出してくれる
- メロディを作ることができる