ミュージシャンであればCDを売るとどれくらいの収益になるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
例えばCDが1枚1000円だとして1枚売れると売上としては1000円になりますよね。
ですがこの1000円という売上のすべてが収入にはならないのです。
CDを制作するためにかかった経費や人件費、音楽会社や作詞家や作曲家などの取り分などいろいろな費用が引かれて残ったものがミュージシャンの収入になります。
また売った枚数が同じでもミュージシャンの契約内容だったりメジャーなのか?インディーズなのか?によっても収入は違ってきます。
目次
ミュージシャンの印税について
印税という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
それでは印税とはなんでしょうか?
ミュージシャンで例えてみます。
ミュージシャンが曲を作ってそのがCDが購入したりダウンロードされるたびにミュージシャンに支払われるお金のことを印税といます。
印税は、ミュージシャンだけでなく作家や芸術家も同じで作品が売れるとお金が支払われるしくみになっています。
またミュージシャンなどの演奏家だけではなく曲を作った作曲家や作詞家にももちろん印税が入ってきます。
バンドの中で作曲や作詞もするメンバーは、演奏するだけのメンバーよりその分収入が増えます。
あくまで印税がもらえるのは正式なバンドメンバーの場合のみです。
バンドのサポートをするスタジオミュージシャンやライブミュージシャンは印税をもらうことはできません。
CDを売ったときの取り分
ミュージシャンがCDを売ると下記のそれぞれにお金が配分されます。
- レコード会社
- プロダクション
- 音楽出版社(JASRAC)
- CDショップ 、CDプレス会社
- 作曲家、作詞家
- ミュージシャン
それではそれぞれ見ていきたいと思います。
レコード会社
アーティストがレコード会社と契約することで曲を録音したりCDを作成することができます。
そしてCDが売れるとレコード会社にもお金が入ります。
プロダクション
プロダクションは、通常ミュージシャンのスケジュール管理や宣伝などをしてくれます。
CDが売れたらミュージシャンは、プロダクションにも収入の一部を譲渡する必要があります。
音楽出版社
ミュージシャンが音楽出版社と契約するのは著作権契約を結ぶためです。
ミュージシャンから著作権を譲渡してもらい著作権印税を支払うというしくみになっています。
CDショップ、CDプレス会社
CDを作るためにはもちろん無料で作ることはできません。
CDを作るためにはデザインから印刷までさまざまな作業やお金が発生します。
また作ったCDをCDショップに置き購入してもらったときにCDショップにも利益がなければ売ることができないからです。
なのでCDショップにも一部が収入として入ります。
作詞家、作曲家
曲が売れると作詞家や作曲家に売上の一部が入ります。
ミュージシャンが作詞作曲をすることでアーティスト印税だけでなく作詞作曲の印税も入ってくるので収入も増えます。
アーティスト印税
アーティスト印税は、CDが売れると枚数によってもらえる印税になります。
アーティストの場合は、だいたい1〜3パーセントくらいと言われています。
アーティスト印税はいくらなのか?
仮に1000円のCDが売れるといくらになるのかシュミレーションしてみます。
アーティストを3パーセントと考えます。
1枚売れると300円になります。
仮に1万枚売れると300万になります。
5人グループだと一人あたり60万になります。
これはあくまでも参考になります。
契約内容によってはもっと少なくなるかもしれません。